著者の医院である大森医院は茨城県の最北部、福島県との県境まであと数百メートルという山間にある診療所です。常陸太田市里美地区は、現在、人口が約3000人、高齢化率(65歳以上の人口の割合)は45%から50%に近いとも言われる過疎地域です。実は過疎医療は「最先端医療」なのです。そして、そこで日々行っている医療のおもしろさについては、若い人たちの言葉で言えば「ハンパない」と言えるほどです。医学生、医療関係者の皆さん、驚かれたでしょうか? 興味を持たれたでしょうか? 本書では、過疎医療とはいったいどんなものなのか、過疎医療がいかに最先端医療であるのか、過疎医療がいかにおもしろいのか、そのようなことを現場の生々しさを含めてお伝えしています。