日記帳
「この日記帳を見るにつけても、私は、恐らく恋も知らないでこの世を去った、はたちの弟をあわれに思わないではいられません」
亡くなった弟の日記を盗み読みしてしまうという乱歩の悪趣味が堪能できる短編。ラストに何が起こるのかはお楽しみ。(吉崎)