健康保険組合専門のコンサルタントとして、予防医療を指導してきた著者。これまで100万人を超える健診データと医療費データを解析してきました。データ分析のなかから、浮かび上がってきたものを紹介するのが本書。たとえば、「病気には、予防が可能ものと不可能なものがある」といいます。予防が可能で、疾病別医療費総額が高いものは、高血圧性疾患、糖尿病、脂質異常症です。また、がんにおいては、早期発見された場合、5年生存率が80%を超える胃がん・乳がん・大腸がんは、予防可能な病気といえます。「健康はすべてではない。しかし、健康を失うとすべてを失う」という言葉があります。あなたはいま、「病気で苦しむ人生」と「健康で暮らす日々」をわける分岐点にいます。ぜひ本書が、明るい未来への羅針盤になれば幸甚です。