025年には患者が675万人になると予想されている認知症。まさに国民病です。認知症の症状緩和や予防に、俳句が効果的だということはご存じでしょうか。著者のひとりは、「もの忘れ外来」で認知症患者や家族と関わってきた大場敏明医師。ある患者さんとの出会いから、「俳句づくり」が認知症ケアに効果があると、医師である著者は感じるようになりました。つまり本書は「俳句による認知症ケア」についてまとめています。そして、もうひとりは日本伝統俳句協会・元埼玉部会長の萩森好絵氏。大場医師と出会い、介護事業所で「俳句づくり」の指導を行っています。俳句はいつでも、どこででも、誰でもできる手軽なものです。認知症の予防として、「俳句づくり」を始めてみてはいかがでしょうか。