救急を救う男2
ベトナム進出編
嶋 康晃/著 現代書林
川上輝明(bean)/EMS提供
⚫︎装丁⚫︎本文デザイン⚫︎DTP
本書で取り上げている松岡良典医師は「日本の救急医療を救いたい」という理想を掲げます。2013年に「24 時間365日、患者を絶対に断らない」という画期的な救急クリニックを、鹿児島の医療過疎地に開業しました。本書は、松岡医師がベトナムに新たな医院を開業する道のりをまとめています。あるとき、ベトナム人の技能実習生が怪我をして、松岡医師の医院を来院しました。「ベトナムにこういうクリニックがあったらすごく嬉しい」。ベトナムの医療レベルはけっして高くはありません。がんによる死亡率が70%以上といわれているほどです。日本とベトナムの医療格差に心を痛めた松岡医師は、ベトナムでの開業を決断するのです。日本の医療に危機感を抱く医療従事者や医療を志す若者に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。